【エンジニアブログ】言語化できるスキルを身に付けよう! 言語化は集団/組織の継戦能力を最大値化する近道(前編)

みなさんこんにちは。
パーソルプロセス&テクノロジーの正直者 須田です。

ここまでなら「何言っちゃってんの?」程度で済ませてくれるのに「いやー、私極度の人見知りでー」というと、なぜかかぶせ気味に「嘘だ」と言われます。

ウソジャナイヨ?

さて、私なりに25年ものあいだIT業界を渡り歩いてきて、様々なチーム、組織を見てきましたし、運営してきたなかで学んだこと…といいますか、実践してきたことを1つご紹介してみたいと思います。

少々長くなってしまいますが、これ1つあるかないかで『骨太な組織』が作れるかどうかが大きく変わってきますので、前編と後編にわけてご紹介します。
最後までお読みいただければ、それが嘘ではないと嫌というほどご理解いただけるものと思います。

 

はじめに

本内容は次のような方々に向けたものとなっています。

 ・継戦能力の高いチーム作りや永続化された組織作りにお悩みの方
 ・安心して任せられる人材を作り出しやすい環境が欲しい方

  
  あと、「嘘やん」とお思いの方。

 

自己紹介

須田さんエンジニアブログ5

須田 孝(Takashi Suda)
システムソリューション事業部 技術統括部 品質保証部。
「ことさらモノづくりという事業において、様々な「質」を中心にプロセスを構築し、マネジメントを実践すればSQCDすべての面においてハイパフォーマンスが実現できる」をモットーに日々奮闘中。
数年前から色々な果樹を育て始め、収穫できるようになってさらにハマって今では花木や草花、ハーブまで手を出し300種近く。最近ではもっぱら近所から「園芸関係の人らしい」と囁かれる。

 

須田の過去インタビュー記事はこちら ↓↓

 

個人と集団の違い

個人のままであろうとせず集団になる理由、それは個人でできないことを実施するために他なりません。そもそも個人ですべてができるなら個人ですべてやってしまえばいいんです。その方が一人あたりの収入も多く入ることでしょう。

…ですよね?

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私たちが生まれるよりももっとずっと昔であれば、それで成立する仕事も多かったかもしれません。でも、それでは時代の変化とともに大きな仕事ができなくなってきたために「会社」というものが生まれました。

個人では成し遂げられないことをするために集団ができ、その一形態が会社となっているんですね。仕事を依頼する側の視座へと変えて見てみると、個人ではなく集団になるのは「集団だからこその成果」を期待されているからだと言っていいでしょう。

みなさんは、集団の中に属する…ということをそのようにとらえたことってありますか?

 

組織の永続化を考える

さて。

集団の意義やそこに求められているものはわかりました。そのためにチームや組織があるということもご理解いただけたことでしょう。すなわち集団に属する以上は、「個人の能力」ではなく「集団だからこそ出せるパフォーマンス」が要求されているのです。

では、そのパフォーマンスが一過性のものだったらどうでしょう。

「ある人がいたから」
「私だったらできる」

それはそれで個人能力としてとても素晴らしいことではあるのですが、それってその人がいなくなった時点ですべて終わりですよね。

企業に依頼してくださるお客さまというのは、特定の個人だけを信用して仕事を出すわけではありません。あくまで公正な比較評価の上で「この会社なら成功させてくれる」と信じて仕事を依頼します。そう、信じているのは組織であって、個人ではないのです。

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そのような信用、あるいは信頼に対し企業として組織として応対せず、個人の力量任せになってしまうのはとても残念ですよね。なによりお客さまが残念に思っていることでしょう。その人が「病で倒れた」「異動した」「離職した」等によって継続することが不可能になった時点で信用に応えることができなくなってしまうからです。それでは永続的に事業を続けることはできません。

つまり組織や事業の永続化という観点から考えた場合、必ずその先には『人』に依存せず、仕組みやプロセスによって構築された再現性の高い取り組みが必要となり、その実現によってのみ事業継続能力を持てると言えるわけです。

 

再現性の高い取り組み

「再現性」とはその名の通り

いつでも
だれでも
何度でも(冪等性)


同じ取り組みができ、近似した結果が出せることを言います。料理のレシピや家電の取扱説明書、ゲームの攻略本などをイメージしてもらえるとわかりやすいかもしれません。

品質保証の観点から言わせていただくと、これができるプロセスこそが最も質が高いものとなります。「質が高い」取り組みができている状態とは、偶然やまぐれの結果に対して使うものではなく、常に安定して期待に近い成果を出せて初めて使うことが許されるものです。

とても面白いネタを持つ芸人でも、あるネタだけしか面白くなければ「一発屋」としか言われませんよね。偶然などの一過性で出せた成果を正しく評価できないのは、どの世界でも同じです。

では、組織として再現性の高い取り組みとは具体的にどのようなものを指すのか。

それはいつやっても、誰がやっても、何度やっても同じ期待結果を出せるプロセスを持つ…ということになりませんか?

そうなるためには、まず最初に何が必要だと思いますか?

そう、まずは言語化する」ことです。より高い質を安定的に拠出できるベテラン勢が持っているノウハウを個人の経験則だけに閉じたものにするのではなく、それらをすべて言語化し、可視化することです。個人知から組織知へと昇華させるのです。


これらはシステムソリューション事業部が取得している国際規格、ISO 9001:2015(以下、QMS)のなかでも求められています。

7.1.6 組織の知識
組織は、プロセスの運用に必要な知識、並びに、製品及びサービスの適合を達成するために必要な知識を明確にしなければならない。 この知識を維持し、必要な範囲で利用できる状態にしなければならない。
国際的にも知識やノウハウを明らかにして「いつでも」「だれでも」「何度でも」利用可能にしておくことは"当たり前"として求められているものですが、そもそもスキルや経験の言語化、ナレッジ化は20年以上前から業界全体で普通に言われてきたことでもあります。

そうした取り組みを定着させることで初めて、組織は「組織」としてのパフォーマンスを遺憾なく発揮し、また事業の永続化へとつなげていくことが可能となります。

 

ソフトウェア品質の世界でも常識化!

実はこのことは、ソフトウェア品質(ISO 25010 / ISO 9126)の世界でも当然のように昔から言われてきました。ソフトウェア品質の世界では次のように4つの質が求められます。

須田さん プロセス品質

そこでは「質のいい製品やサービスというものは、質の高いプロセスに依存する」と考えられています。良い結果を生み出した際には、その結果がただの偶然とならないようにプロセス(仕組みや順序、手続き、ルール、基準等)として明確に言語化しなければ、同じ質を維持し続けることは難しい…と言っているのです。

このように「質の高い」プロセスを「いつでも」「だれでも」「何度でも」再現できるようにした集団や組織には、安心感が生まれます。そこにいる個々人の増減で一喜一憂しなくて済むようになるからです。

個人で実現できても、それは個人のスキルが高いだけ。
だけど集団で実現できなくては、集団活動の質が向上しない。

この状態を放置し続けても「できる人はできる」「できない人はいつまで経ってもできない」という状況からは一向に脱することができません。それでは組織としてのパフォーマンスを最大限発揮することは叶わず、お客さまも不安が拭えなくなってしまいます。だからこそ個人の頭の中にあるイメージや考え方、手順、着眼点、経験則などを集団活動に応用できる形に落とし込むことが重要となるわけですね。

まとめ

さて、前編はここまでです。

再現性の高い取り組みを推進することで個人ではなく組織の地力が向上する仕組みと、そのために必要不可欠な要素の1つが様々な知識やノウハウの「言語化」であるというところまでお話しました。

 

次回は

言語化スキルといっても具体的には?
・とことん有益な再現性の高い取り組みを阻む要因
言語化の先にあるもの

をご説明したいと思います。

 

本内容がほんの少しでもみなさまの役に立ち、何か月、何年、何十年と先を見据えたチームや組織構築の手助けになれば幸いです。

 

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今回のエンジニアブログはここまで。後編もお楽しみに!

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